米スピリット航空、A320neo初号機受領

　エアバスは、米LCCのスピリット航空（NKS/NK）に同社向け初号機となるA320neoを、現地時間10月7日に引き渡した。米国向け初納入の機体で、米プラット・アンド・ホイットニー（PW）製GTFエンジン「PW1100G-JM」を搭載した。

スピリット航空のA320neo＝16年9月 PHOTO: Christian Brinkmann/Airbus

　スピリット航空はA320neoを50機発注済み。オランダの航空機リース会社エアキャップからのリースでも5機導入予定で、全55機の受領を計画している。

　同社の運航機材はすべてエアバス機で、9月末現在、計89機を保有している。内訳はA319が29機、A320が45機、A321が15機で、今回受領したA320neoは90機目となる。

　A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。PW1100G-JMのほか、CFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1A」を選択できる。メーカー標準座席数が1クラス156席のA319neoと、180席のA320neo、236席のA321neoの3機種で構成する。

　A320neoは、米大陸では南米のラタム航空や、メキシコLCCのボラリス（VOI/Y4）などが導入している。10月19日には、米LCCのフロンティア航空（FFT/F9）にも引き渡した。

　スピリット航空はフロリダ州などを拠点とするLCCで、米国内やカナダ、中南米、カリブ海に乗り入れている。12月1日からはキューバへの乗り入れを開始。フォートローダーデール－ハバナ線を開設する。

スピリット航空のA320neoに搭載するPW1100G-JM＝16年9月 PHOTO: Christian Brinkmann/Airbus

関連リンク
Spirit Airlines
Airbus
エアバス・ジャパン

A320neoの各社向け初号機
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