日本郵便は10月20日、日本航空(JAL/JL、9201)の機体をデザインした切手セット「TIAT JAPAN AIRLINES」の販売を開始した。ジャンボの愛称で親しまれたボーイング747型機や導入予定のエアバスA350やMRJなど、10機種を図柄に採用した。
切手は東京国際空港ターミナル(TIAT)が運営する羽田空港国際線ターミナルを題材に、日本郵便とJALが共同で制作した。
デザインに採用された機種は、旧ダグラス(現ボーイング)DC-6B型機と、DC-8-32、DC-10-40、ボーイング747-100、747-400、767-300、777-200ER、787-8、エアバスA350-900、三菱航空機MRJ90の10機種。52円と82円切手を5枚ずつのほか、B5版の解説書と、通常サイズと特大サイズのポストカード1枚ずつをセットにした。
1セット1500円(税込み)で、8600セット用意。日本郵便東京支社が企画した切手では、過去最大の発行部数になる。
切手は銀座と新東京、東京国際、晴海、東京多摩の各郵便局と簡易郵便局を除く、都内1474局で販売。11月1日午前0時15分からは日本郵便のウェブサイトで、11月4日から6日までの3日間は、羽田空港国際線ターミナル内の臨時出張所でも販売する。
発売日となった10月20日は、日本郵便東京支社の関係者が東京・天王洲にあるJALの本社を訪問。路線統括本部の加藤淳商品・サービス企画本部長に切手を贈った。
切手を企画した佐藤延寿・池上郵便局長は、「切手は規定があるので、発行までにJALの担当者とはメールで700回以上やり取りした」と、発行にこぎ着けるまでの1カ月間の苦労を打ち明けた。今回の評判により、第二弾も検討したいという。
JALの加藤本部長は、「われわれもアーカイブと称して、昔の飛行機の写真などをいろいろなところで展示しているが、こうした形で世の中に発信出来る機会をいただき、非常にありがたい」と、謝辞を述べた。JAL側では、宣伝部運営グループの山川千鶴さんが窓口となった。
佐藤局長は、両社が2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーであることから、今後もコラボレーションを考えていきたいと話した。
日本郵便では、全日本空輸(ANA/NH)版「TIAT ANA」も20日から販売。ANA版はロッキードL-1011型機「トライスター」や、旧塗装「モヒカンルック」の767-300、現行機種の777-300や787-9のほか、MRJをデザインした。
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