全日本空輸(ANA、9202)は10月12日、中国路線で当初17日から31日まで行う予定だった機材小型化のうち、一部便について11月下旬まで延長すると発表した。新たに成田-上海線も小型化する。日中関係の悪化に伴う中国路線の予約キャンセルは徐々に落ち着きがみられるが、需要変動に対応する。
成田-北京線(NH905/906便)と関西-北京線(NH159/160便)はボーイング767型機(214席)から737型機(120席)へ、それぞれ小型化する。成田-上海線(NH921/922便)は777-200型機(306席)から767(214席)へ機材変更を行う。また、羽田-北京線(NH1255/1256便)は事業計画に基づき、10月28日から767を787(222席)に変更する。
11月からの実施期間は、成田-北京線が3日を除く1日から22日と26日から30日まで。関西-北京線が12日から26日まで、成田-上海線が1日から27日まで(9日から17日除く)となっている。
中国路線の団体キャンセル数は、10月9日時点で日本出発分が1万8000席、中国出発分が2万8000席の計4万6000席。ANAによると、中国分のキャンセルは落ち着きがみられるという。また、ビジネス需要は10月に入り、ゆるやかながら回復傾向がみられはじめていると分析している。
日本航空(JAL、9201)も、中国路線の減便延長を10月5日に発表している。10日時点の団体キャンセル数は日本出発分が9500席、中国出発分が1万600席の計2万100席となっている。
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