国土交通省航空局(JCAB)は9月9日、韓国サムスン電子が8月に発売した新型スマートフォン「Galaxy Note7(ギャラクシーノート7)」について、リチウムイオンバッテリーが爆発するなどの事故が相次いだことから、日本国内の航空会社に対して機内への持ち込みや受託手荷物としての扱いを制限するよう要請した。
ギャラクシーノート7は、8月19日に韓国や米国などで販売開始。ところが、利用者がバッテリーを充電中に爆発するなどの事故が相次いだことから、販売を中断。FAA(米国連邦航空局)は現地時間9月8日、利用者に対して機内ではノート7の電源を入れたり、充電しないよう求め、受託手荷物としても預けないよう強く勧告した。
JCABもこの判断に基づいて日本の航空会社に対し、ノート7を機内に持ち込む際は電源を切ることと、充電をしないことを乗客に周知し、受託手荷物として受け付けないよう求めた。いずれも安全対策が講じられるまでの措置としている。
ノート7は9月9日現在、日本市場では販売されていないが、海外で購入した人が利用する可能性があることから、航空会社へ要請した。サムスン電子は現地時間2日、ノート7のリコールを発表しており、10カ国で販売済みの約250万台全数を自主回収する。
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