三菱航空機は8月31日、米国の航空機リース会社エアロリースと、国産初のジェット旅客機「MRJ」のうち、メーカー標準座席数が88席の「MRJ90」20機(確定受注10機、オプション10機)を正式に契約を締結したと発表した。引き渡しは2018年に開始する見込み。
両社は現地時間2月16日、シンガポール航空ショーで20機導入の基本合意(LoI)を発表していた。
エアロリースの発注により、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)など計7社から427機(確定受注233機、オプション170機、購入権24機)を受注したことになる。航空機リース会社からの確定受注は初めて。
三菱航空機は7月11日、ファンボロー航空ショーでスウェーデンのリース会社ロックトンと最大20機発注する契約締結に向け、基本合意に至ったと発表。ロックトンとの基本合意が確定すると、8社から447機(確定受注243機、オプション180機、購入権24機)を受注することになる。
関連リンク
MRJ
三菱航空機
Aerolease Aviation
16年2月のシンガポール航空ショーで合意
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16年7月のファンボロー航空ショーでは欧リース会社とも
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