日本航空(JAL/JL、9201)は8月18日、資生堂パーラーとコラボレーションした機内食「資生堂パーラー for Resort」を発表した。9月1日から成田と関西、中部発のホノルル線プレミアムエコノミーとエコノミークラスで提供する。
メインはビーフシチュー
テーマは「ご飯に合う洋食」。メインにビーフシチュー、サイドディッシュにベーコンキッシュとポテトサラダ、デザートには資生堂パーラーの看板商品チーズケーキを用意した。
メインの「ビーフシチュー 資生堂パーラースタイル ターメリックライスを添えて」は、見た目の美しさや彩りにこだわり、わくわく感を演出したという。同店を代表するビーフシチューに、ターメリックライスを合わせた。
「ベーコンキッシュ&ポテトサラダ」は、ベーコンを混ぜ込んだキッシュとポテトサラダを用意。チーズケーキは、今回の機内食オリジナルのパイナップル味で仕上げた。
植木社長「父に連れられて訪れた」
JALの植木義晴社長は、「資生堂パーラーは創業114年。私も子供のころ、京都から父(故片岡千恵蔵氏)に連れられて東京を訪れると、必ず銀座の資生堂パーラーにお邪魔した。半世紀のお付き合いになり、父は大好物のポタージュスープとハヤシライスを必ず食べ、世界で一番おいしいと言っていた姿を思い出す」と思い出を披露。
「ホノルル線は幅広い年代の方が利用されるので、多くのファンがいる資生堂パーラーのメニューをぜひとも提供したいと、私どもから監修をお願いした」(植木社長)と語った。
レストランと同じ脂身や筋を取った牛肉
資生堂パーラーとのコラボレーションは、2012年12月に国内線ファーストクラス導入5周年の記念メニューの監修を初めて依頼。4年ぶり2回目となった。
資生堂パーラーの鈴木真社長は、「3月にこの話をいただいた。納得出来るものが出来なければ、断る覚悟で半年間試行錯誤した。素材の大きさや味付け、盛り付けの細かいところにもこだわり、エコノミークラスの機内食も、こんなにおいしいんだと喜んでもらえるものを目指した」と、機内食に掛ける思いを語った。また、「機内食を通じて、資生堂パーラーを知っていただければ」と、乗客にレストランへ足を運んでもらうことにも期待を寄せた。
開発に携わった資生堂パーラー銀座本店の井上直久料理長は、「レシピをすべて提供し、お店と同じく牛肉は脂身や筋を取り、食べやすく仕上げた」と、機内でもレストランに近い味を楽しんでもらえるよう、工夫を凝らしたという。
提供路線は成田と関西、中部発のホノルル行き。プレミアムエコノミーとエコノミークラスの1食目の食事として提供する。提供期間は9月1日から3カ月間。
資生堂パーラーとのコラボは1年間を予定。12月から始まる冬メニュー以降は、開業当時から続くチキンライスで仕立てたオムライスやハンバーグ、オリジナルの「ポティロンサラダ」など、資生堂パーラーの伝統的なメニューをベースとした機内食を提供する。
これまでのJAL機内食
・JAL、欧米線でモス野菜バーガー 玄米みそとゴマのソース(16年5月26日)提供期間:6月1日から8月31日
・JAL、機内で大勝軒“あつもり”つけ麺 ハワイはパンケーキ(15年11月27日)
2017年からホノルル路線に投入する新仕様機
・リゾート重視の新ビジネス 特集・JAL新仕様777-200ER(16年8月18日)
写真特集・JALスカイスイート777
ビジネス編 個室感と隣席との会話両立(16年6月12日)
プレエコ・エコノミー編 恋人同士や家族連れも使いやすく(16年6月13日)