ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)とKADOKAWA、角川アップリンクの3社は7月20日、国際線の機内でSIMカードの提供を開始した。通信容量を追加購入できる「リチャージ式」のカードで、3万枚を用意。訪日客の利便性向上を狙う。
配付するのは角川アップリンクが発行するカードで、日本到着便の機内で希望者に提供する。ターゲットは訪日客だが、希望すれば日本人にも配付する。
SIMカードは、3種類ある大きさのうち最も小さい「nano SIM」を提供。NTTドコモ(9437)のLTE・3G回線を使用する。SIMカードを、すべてのSIMカードで作動する「SIMフリー」端末に挿入して利用する。
利用開始時は50MB(メガバイト)、3日間利用できる。クレジットカードでリチャージする。100MBの場合は388円で3日間有効。300MBは988円で4日間、1ギガバイトは2980円で6日間利用できる。
KADOKAWAは訪日客向けのSIMカード「J Walker SIM」を日本と台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナムの計6カ国・地域で販売している。
日本国内で販売される携帯端末は、特定のSIMカードのみで作動する「SIMロック」のものが多い。総務省は2014年12月、SIMロック解除に関するガイドラインを改正。2015年5月1日以降に発売の端末について、携帯電話事業者は利用者が希望すればロック解除に応じている。
香港と台湾はで販売される携帯端末は、基本的にはSIMロックがかかっていない。
ジェットスター・ジャパンの国際線は、成田と関西、中部(セントレア)から計7路線を運航。3空港から台北(桃園)に、成田と関西から香港に運航している。成田と中部からはマニラにも運航しているが、7月1日から8月31日は運休している。
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