米国運輸省(DOT)は現地時間7月7日、米航空各社に対し、キューバの首都・ハバナへの路線開設を許可したと発表した。アメリカン航空(AAL/AA)など米系8社が1日20往復を運航する。運航開始は2016年冬ダイヤからとなる見込み。
8社10都市計15路線
DOTから許可されたのは、アメリカン航空のほか、アラスカ航空(ASA/AS)とデルタ航空(DAL/DL)、フロンティア航空(FFT/F9)、ジェットブルー(JBU/B6)、サウスウエスト航空(SWA/WN)、スピリット航空(NKS/NK)、ユナイテッド航空(UAL/UA)の計8社。マイアミやニューヨークなど10都市から計15路線を運航する。
1日あたりの運航数は、アラスカ航空がロサンゼルスから1往復。アメリカン航空は2路線を運航し、マイアミから4往復、シャーロットから1往復で乗り入れる。
3路線を運航するデルタ航空は、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)とアトランタ、マイアミの各都市から1往復ずつ。フロンティア航空は、マイアミから1往復を運航する。
ジェットブルーは3都市から運航。ニューヨークとオーランドから1往復ずつのほか、フォートローダーデールから土曜以外は2往復、土曜は1往復を設定する。
サウスウエスト航空はフォートローダーデールから2往復、タンパから1往復。スピリット航空もフォートローダーデールから2往復を運航し、ユナイテッド航空はニューアークからの1往復のほか、ヒューストンから土曜のみの週1往復を運航する。
このうち複数の航空会社が設定するは3都市で、マイアミからは3社が計6往復、ニューヨークからは2社が計2往復、フォートローダーデールからは3社が最大で計6往復を運航する。
ハバナ以外は6社が9都市へ
DOTは6月、6社に対しハバナ以外への運航を許可。アメリカン航空とフロンティア航空、ジェットブルー、シルバー・エアウェイズ(SIL/3M)、サウスウエスト航空、サンカントリー・エアラインズ(SCX/SY)の計6社が、カマグエイとココ島、ラルゴ島、シエンフエゴス、オルギン、マンサニヨ、マタンサス、サンタクララ、サンチアゴ・デ・クーバの9都市に乗り入れる(関連記事)。
DOTとキューバの航空当局(IACC)は現地時間2月16日、米国からキューバへの定期便開設で合意。これにより米航空各社は、ハバナ以外のキューバ9都市に1日10往復ずつ、計90往復を運航できるようになった。ハバナへは1日20往復で合意した。
関連リンク
U.S. Deparatment of Transportation
IACC
アメリカン航空
Alaska Airlines
デルタ航空
Frontier Airlines
JetBlue
Southwest Airlines
Spirit Airlines
ユナイテッド航空
・米航空6社、16年冬キューバ就航 ハバナ以外9都市(16年6月14日)
・米航空各社、キューバ就航申請 年内開設へ(16年3月9日)