現地時間7月11日から英国ロンドン近郊で開かれる第50回ファンボロー航空ショーで、ボーイングは全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)へ引き渡す予定の787-9型機を使い、展示飛行を実施する。日本の航空会社の塗装機が、ファンボローの展示飛行に登場するのは初めて。
使用する機体は、ANAが今月下旬の受領を予定している長距離国際線仕様機(米国登録番号N1015B、日本登録予定番号JA880A)。座席数は215席(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席)となる。
7月11日と12日の展示飛行は、胴体中央の左側に富士山、右側にサクラのデカールを貼り付けて実施。ボーイングのパイロットが、飛行性能の良さを会場上空で披露する。
ANAは787のローンチカスタマー。787の発注数としては世界最多となる標準型の787-8を36機、長胴型787-9を44機、超長胴型787-10を3機の計83機を発注済み。これまでに787-8を36機、787-9を11機の計47機を受領している。
ANA初の787-9は国内線仕様機で、初号機(登録番号JA830A)を2014年7月に受領。2015年4月には、長距離国際線仕様の初号機(登録番号JA836A)を受領している。8月上旬からは新たに中距離国際線仕様を導入することで、ANAの787-9は3仕様となる。
ファンボロー航空ショーは2年に1度、7月にロンドン近郊のファンボローで開かれる。奇数年開催のパリ航空ショーと並び世界最大規模で、航空会社による大型発注や機体メーカーの新型機発表の場に選ばれることが多い。
*現地の様子はこちら。
関連リンク
全日本空輸
Boeing
ボーイング・ジャパン
ファンボロー航空ショーでのフライト
・ボーイング、ANAの787-9で展示飛行 ファンボロー航空ショーで(16年7月13日)
ANAの787-9展示飛行
・ANA、787-9に中距離国際線仕様 8月上旬就航(16年7月4日)
・ボーイング、ファンボロー航空ショーで100周年展示 ANAの787-9デモ飛行(16年6月28日)
写真特集・ANAの787-9国際線仕様機
・機内編 エンタメ充実の新機材(15年5月7日)
・就航編 “ずんぐりむっくり”からスマートに(15年5月9日)
写真特集・ANAの787-8、36機揃う
・中距離国際線機で完納(16年5月18日)
写真特集・ファンボロー2014展示飛行
・戦闘機のように急上昇するボーイング787-9(14年7月28日)
【お知らせ】
ANAより展示飛行に使う機材と中距離国際線仕様機が別であるとの連絡を受けました。これに伴い、2段落目と5段落目の内容を一部変更しました。(16年7月5日 09:51 JST)