日本航空(JAL/JL、9201)は、地方と共同で観光振興や農水産物を取り上げる「新・JAPAN PROJECT(ジャパンプロジェクト)」の第61弾として、7月1日から登別を中心とした北海道の西胆振(にしいぶり)エリアを特集する。
JAL2015年12月、北海道と地域活性化について包括連携協定を締結。観光やグルメなど北海道ブランドを発信し、観光促進に向けた課題解決にJALも取り組んでいる。JALでは前身となる「ジャパンプロジェクト」を含めると、これまでに北海道として5回、帯広市と函館市を各1回の計7回、北海道を取り上げてきた。
羽田-札幌、伊丹、福岡、那覇の国内4路線で展開するファーストクラスの機内食では、登別市の老舗ホテル「祝いの宿 登別グランドホテル」の洋食シェフで、恵庭市生まれの村元茂美(むらもと・しげみ)氏が監修したメニューを、午後5時以降出発便の夕食で提供する。
7月上旬(1日から10日)のメニューは、メインディッシュとして「道産若鶏もも肉のタンドリー風 エルブ・ドゥ・プロヴァンスの香り」、中旬(11日から20日)は北海道産のサーモンを登別温泉本わさびとクリームチーズ、パン粉のオリジナルソースで用意するアンクルート焼き、下旬(21日から31日)は登別産豚フィレ肉のコルドンブルー風赤ワインソースなどを提供する。
ファーストクラスで提供する「こだわりの日本酒」は、創業110周年を迎える金滴(きんてき)酒造の「金滴 純米大吟醸」。仕込み水には、新十津川町と当別町にまたがるピンネシリ山系の徳富川(とっぷがわ)の伏流水(ふくりゅうすい)を、原料米は新十津川産「吟風」を100%使用して仕込んだもの。フルーティーで豊かな味わいの純米大吟醸だという。
また、6月29日にオープンする新千歳空港の国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジや、同時にリニューアルオープンするサクララウンジをはじめ、JALの国内線ラウンジでは、北海道の銘酒や銘菓を揃える。北海道が推奨する認定食品「北のハイグレード+(プラス)」「きらりっぷ」「ヘルシーDo(ドゥ)」「北海道HACCP(ハサップ)」を中心に、道産品を提供していく(新千歳ラウンジの記事はこちら)。
機内誌や機内ビデオ、JALカード会員誌、訪日外国人向け情報案内サイト「JAL Guide to Japan」でも、西胆振エリアの観光情報や名産品の情報を発信していく。海外地区のウェブサイトでは、英語と中国簡体字、中国繁体字、韓国語で北海道キャンペーンを展開する。
JALの加藤淳・執行役員路線統括本部商品・サービス企画本部長は、「継続的な観光振興や地域の優れた農水産物の紹介を全国だけではなく、海外に向けて発信していきたい」と語った。
9月30日までに北海道の各空港を発着するJALグループ国内線の利用者には、抽選で1000マイルを100人に、登別温泉にあるJALマイレージバンク「温泉マイル」提携施設「ホテルまほろば」の1泊2食付き宿泊券を、1組2人にプレゼント。応募する際は、期間中にフライトマイル積算対象運賃で搭乗し、専用サイトから申し込む。
また、JALマイレージバンク(JMB)のマイルと商品を交換できる、JALと三越が共同で運営する「とっておきの逸品」では、北海道の特産品や名物を用意。仔羊の焼肉・しゃぶしゃぶ詰合せ、噴火湾産ボイル毛ガニ、北海道産の時知らず鮭姿切身、羅臼産イクラ醤油漬、北海道メロン&スイートコーンをそれぞれ1万マイルで交換する。申し込み期間は9月30日まで。
ジャパンプロジェクトは、2011年5月にスタートした地域活性化プロジェクト。機内誌や機内ビデオ、機内食などを通じて「日本のすばらしさ」を発信している。2015年9月のリニューアルで、従来の地域プロモーションに加えて、訪日客や国内の観光客の送客増加、農水産物のブランド化を狙う「新ジャパンプロジェクト」となり、今年4月に第1弾の三重県、5月に愛媛県南予地方、6月に徳島県美波町を取り上げた。
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