全日本空輸(ANA、9202)と日本航空(JAL、9201)が9月26日までにまとめた中国路線の団体旅行客9-11月分の予約キャンセルは、ANAが約4万席、JALが約1万7500席で、2社合計で約5万7500席となった。
ANAは25日時点で日本出発分約1万2000席、中国分約2万8000席の計約4万席で、21日発表時と比べておよそ9%増加した。JALは26日時点で日本出発分約8000席、中国分約9500席の計約1万7500席で、21日より約20%増加している。
ANAの中国路線は国際線65路線のうち約17%にあたる11路線(貨物含む)で、売り上げも国際線全体の25%ほどを占める。中国路線の提供座席数は1日あたり約1万席で、3カ月間では約90万席。当面は北京線の機材小型化でしのぐ。一方、中国路線が少ないJALは、北京と上海の3路線で減便を10月10日から27日まで実施する。
ANAの予約キャンセル数は前回の増加率と比べて落ち着きが見られるが、両社とも今後は新規の予約が伸び悩む可能性があるため、動向を注視しているという。
9月27日の終値は、ANAが前日比4円安の164円、JALが同5円安の3535円。出来高はANAが3085万4000株、JALが273万6000株。
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