アサヒカメラ特別編集 Nikon D500 完全マスターガイド(朝日新聞出版)が6月9日発売。2160円(税込)。望遠ズームレンズと超望遠レンズの作例と解説、低輝度撮影の作例を弊紙(Aviation Wire)編集長の私、吉川が撮影・執筆しました。
2009年8月28日発売のD300S以来、7年ぶりに発売されたニコンのDXフォーマット(APS-C)のフラッグシップモデルD500。153点オートフォーカス(AF)システムや、10コマ/秒の高速連続撮影、最高ISO感度51200に対応した高感度撮影など、D500の特徴を解説したガイドブックです。完全マスターガイドに寄稿させていただくのは、『Nikon D810 完全マスターガイド』に続いてです。
DXフォーマットはFXフォーマット(135判フルサイズ)と比べ、レンズの焦点距離が1.5倍換算になることから、航空写真を撮る方にも好評のようです。
弊紙では同書のうち、望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」と、超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」の2本について、作例と解説を担当しました。
私は普段、望遠ズームは「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」と「AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR」を使用しており、今回はD500とともに200-500mmをお借りしました。このレンズは、撮影しながら焦点距離を変えると一苦労と聞いていましたが、使い方を工夫すればさほど問題ではありませんでした。価格と画質を考えると、コストパフォーマンスに優れたレンズと感じました。
800mmは普段D5で使用している私物を、D500に付け替えて撮影。800mmでも撮るものを選びますが、D500で使う換算1200mmはまた違った世界です。超望遠レンズ特有の難題がついてまわりますが、従来とは違った写真へのアプローチを編み出すきっかけにもなるレンズです。
低輝度でのAF性能向上は、夜の撮影で威力を発揮します。昼間見慣れた空港も、夜はまた違った顔を見せます。低輝度AF性能の向上は夜間だけではなく、普段の撮影でも暗所にピントを合わせやすくなるなどのメリットがあります。
関連リンク
Nikon D500 完全マスターガイド
・[雑誌]Pen「最強のエアラインを探せ!!」(16年5月17日)
・[書籍]ニッポンの航空機産業 週刊東洋経済eビジネス新書No.151(16年4月8日)
・[雑誌]「難物旅客機を導入する ANAの危うい皮算用」週刊東洋経済16年1月30日号(16年1月25日)
・[雑誌]「仰天人事に渦巻く思惑 エアアジアの暗夜行路」週刊東洋経済15年12月19日号(15年12月14日)
・[雑誌]「MRJが飛んだ! 航空機産業 日本の実力」週刊東洋経済15年11月28日号(15年11月27日)