全日本空輸(ANA、9202)と日本航空(JAL、9201)が9月21日までにまとめた中国路線の9-11月分の予約キャンセルは、18日時点で中心だった中国からの団体観光客に加え、ビジネス需要にも広がっている。
21日時点で、ANAは国内販売分1万席、中国分2万7000席の計3万7000席で、18日発表時のおよそ2倍に増加した。JALは日本発と海外発団体の合計で約1万4600席(7300人)のキャンセルが出ており、18日と比べて約1.4倍に増加している。
ANAでは需要変動に合わせて北京線の機材を10月17日から31日まで小型化。成田と関西発着の北京線はボーイング767型機から737型機へ、羽田-北京線は777-200型機から767へ、それぞれ小型化する。
JALは10月10日から27日まで、北京と上海の3路線で減便を実施。成田-北京線は週14往復を週7往復(JL863/864便を減便)に半減。成田-上海(浦東)は週21往復を週14往復(JL877/874便を減便)に、関西-上海(浦東)は週14往復を週7往復(JL897/898便を減便)にそれぞれ減便する。
ANAによると、これまでのキャンセルは中国からの団体旅行客が中心だったが、今回はビジネス需要への影響拡大が見られたため、引き続き動向を注視したいという。