ソラシドエア(旧スカイネットアジア航空、SNJ/6J)は5月31日、横濱あんじゅ保育園(横浜・旭区)で副操縦士や客室乗務員(CA)らによる航空教室を開催した。ソラシドが首都圏で航空教室を開催するのは初めて。首都圏での同社や九州の知名度向上を狙う。
航空教室には同園の0歳から5歳の園児100人以上が参加。ソラシドからは副操縦士の大東(だいとう)亮貴さん、CAの原佳江さん、整備士の浅見哲久さんらが参加し、園児たちと交流した。
航空教室では、パイロットやCA、整備士の仕事内容を紹介。同社の知名度を調査すると、「知ってる!」と答える園児が多かった。大東さんが飛行機が時速830キロで飛ぶことを教えると、園児らは「そんなに早いのー!?」と驚いた様子だった。また、富士山の何倍の高さを飛ぶか問われた園児は、「3倍」と正解を回答。大東さんが「あたり」というと、喜んでいた。
航空教室のあとは、九州についても学習。ソラシドのスタッフが九州の知名度を問うと、「行ったことある」「地震があったところ」などと答えた。その後、園児らと紙飛行機を制作。園児らはCAやパイロット、整備士の制服を試着した。
航空教室を終えてソラシドのスタッフは、園児たちに同社が知られていることに驚いたと振り返った。副操縦士の大東さんは「(飛行機について)みんな詳しかった。ソラシドをアピールするつもりで参加したが、知られていて驚いた」と話した。
ソラシドはこれまで、宮崎など九州を中心に航空教室を開催してきた。今後は首都圏で多く開催し、知名度の向上を図る。
横濱あんじゅ保育園はこれまで、エア・ドゥ(ADO/HD)や全日本空輸(ANA/NH)を招いて航空教室を開催してきた。ソラシドは3社目で、今秋にはANAが開催する。
同園の鈴木尚志施設長によると、園児の両親には旅行会社や国土交通省など、航空に親和性の高い業界に勤めている人が多いという。航空は園児にとって身近なもの、と説明し、卒園生には将来、航空業界で活躍することを願っているようだ。
鈴木施設長は開催後、「子どもの笑顔にかなうものはない」と振り返り、満足した様子を見せた。
*写真は17枚。
首都圏での知名度向上を図るソラシド
・「従来の延長ダメ。今年来年が勝負」ソラシド高橋社長に聞く(後編)(15年9月9日)
・「首都圏で本当に知られていない」ソラシド高橋社長に聞く(前編)(15年8月31日)
他社の航空教室
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・スターフライヤー、シミュレーター親子体験会募集 北九州空港まつり(15年9月11日)
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