エールフランス・KLMグループ傘下のAFI(エールフランスインダストリー)とKLM E&M(KLMエンジニアリング&メンテナンス)は、フランスの航空機エンジン製造大手サフランと航空機エンジン修理の合弁会社設立について覚書(MoU)を交わした。操業開始は2017年末を予定している。
新会社はエンジンブレードの修理に特化。扱うエンジンは、エアバスA320型機とボーイング737型機に採用されているCFMインターナショナル製CFM56と、ボーイング777型機が搭載するGE製GE90、エアバスA380型機用のエンジンアライアンス製GP7200の3種類となる。
共同出資額は2000万ユーロ(約24億6000万円)超で、新会社の持株比率はサフランが過半数の51%、エールフランス・KLMグループが49%となる。
新会社はフランス北部ポルト・ド・エイノウ地域にあるサース・エ・ロジエールビジネスパーク内に設立。広さは1万5000平方メートルで、最先端技術の冶金プロセスを含む、エンジン修理の工程に必要な機械設備を完備する。
2020年には、工場の最大稼動率予定時に200人から250人の従業員数を見込む。社員の管理は、従業員の自主性とチームの創造性を土台にした、斬新な方法を取り入れるという。
覚書の調印式は、パリの大統領官邸エリゼ宮にでフランソワ・オランド仏大統領立会いの下、現地時間5月24日に行われた。
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