東日本大震災の復興支援として、5月14日から東北の花をデザインした特別塗装機「東北FLOWER JET(フラワージェット)」を運航する全日本空輸(ANA/NH)は13日、初便就航に先立ち伊丹空港の格納庫で機体をお披露目した。
フラワージェットは、ボーイング737-800型機(登録番号JA85AN)に青森県のバラや宮城県のカーネーション、福島県のヒマワリなど、東北6県に咲く花々の写真をデカールで描いた機体。花の写真は福島出身の写真家、野口勝宏さんが撮影した。
シートのヘッドレストカバーは専用デザインのものを用意。機内で飲み物をサービスする紙コップにもフラワージェットのロゴを描き、ポストカードを配る。
2015年の年末から福島空港のメンバーが中心となり、グループ社員の自発的提案活動「ANAバーチャルハリウッド」で取り組んだ。デカールを貼る作業は、ANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)などが出資する、MRO(整備・修理・分解点検)を手掛ける新会社「MRO Japan(MROジャパン)」が、伊丹空港に構える格納庫で実施。昨年は映画『スター・ウォーズ』のキャラクターを描いた特別塗装機「スター・ウォーズANAジェット」を手掛けた。
フラワージェットの737は、今年2月に引き渡された新造機で、クリアコートを施した塗装が塗られたばかり。デザインに合わせ、機体前側の一部を白く塗る際、苦労したという。クリアコートは従来の塗料よりも光沢が出る反面、透明なため正しく塗られているかの判断が難しい。
初便は14日午前8時15分発の伊丹発福島行きNH1695便。14日は福島でイベントを開催後、チャーター便のNH2022便として午後8時に福島を出発し、関西空港へ午後9時30分に到着する。
翌15日は関空を午後2時5分に出発し、フェリーフライト(回送)のNH9035便で福島へ向かい、午後3時20分から駐機。午後5時に福島を出発するチャーター便のNH2022便で関空へ向かう。
その後は国内線に投入し、運航期間は2020年までの5年間を予定している。
就航初日と15日の運航スケジュール
5月14日
NH1695 伊丹(08:15)→福島(09:20)定期便
NH2022 福島(20:00)→関西(21:30)チャーター便
5月15日
NH9035 関西(14:05)→福島(15:20)フェリーフライト
NH2022 福島(17:00)→関西(18:30)チャーター便
*写真は32枚(外観→機内の順)。
*福島への初便到着の様子はこちら。
*デカール貼りの様子はこちら。
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