日本航空(JAL/JL、9201)グループのジェイエア(JAR/XM)は5月12日、5機のエンブラエル170(E170)型機で部品の不具合が見つかり、23便が欠航したと発表した。13日も12便が欠航する。
11日昼ごろ、伊丹を午前11時42分に出発した函館行きJL2123便のE170(登録番号JA213J)が奈良市上空を飛行中、コックピット内に左エンジンの異常を知らせる警告が出た。このため伊丹へ引き返し、午後0時48分に戻った。点検したところ、エンジンから取り入れた空気を冷却するシステムに装着しているガスケット(空気漏れ防止材)が欠損していたため、交換した。
部品を交換後、伊丹を午後4時18分に出発した山形行きJL2237便でも、琵琶湖の南付近で再び同じ警告が出たため、伊丹へ引き返して点検したところ、交換した部品にも亀裂が入っていた。
ジェイエアが運航する17機のうち、同じ部品を使用している10機を点検したところ、4機(JA211J、JA216J、JA218J、JA219J)で同じ部品に欠損が見つかった。これにより、不具合が見つかったE170は5機となった。E170のエンジンはGE製CF34-8Eで、2基搭載している。
12日に欠航となったのは、伊丹発新潟機行きJL2241便や、伊丹発鹿児島行きJL2419便など23便。約1240人に影響が出た。13日も鹿児島発伊丹行きJL2400便や、伊丹発福岡行きJL2051便など12便の欠航が決定し、約690人に影響が生じる見通し。
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