スカンジナビア航空(SAS/SK)は、今年で日本就航65周年を迎えた。運航開始当初は9地点を経由し、丸2日以上を要した。現在は直行便で運航し、およそ11時間で到着する。
スカンジナビア-日本、開設当初は55時間
同社は1951年、ストックホルム-羽田線を開設。同年4月25日、羽田に向けて出発した。3日後の28日、9地点を経由し羽田に到着。所要時間は55時間だった。同日、ストックホルムに向けて羽田を出発した。
1957年2月24日には、コペンハーゲン-羽田線をアンカレッジ経由の「北極回り」に変更。所要時間を32時間半に短縮した。1971年4月3日、シベリア上空を通過するモスクワ経由に切り替え、13時間で飛行した。
成田への就航を経て、1987年9月1日から直行便に切り替えた。2002年2月2日から、エアバスA340-300型機を導入した。現在はA340-300で1日1往復を運航。成田発は11時間25分、コペンハーゲン発は10時間50分で到着する。
5月15日まで、就航65周年を記念したセールを実施。ビジネスクラスを16万5000円で、プレミアムエコノミー「SAS PLUS」を10万5000円で、エコノミー「SAS GO」を6万5000円で、それぞれ座席数限定で提供する。価格には税金や燃油サーチャージを含む。
北米需要大、北東アジア拡充
4月現在、長距離路線は北米6都市に9路線、成田を含む北東アジア4都市に4路線を運航している。2015年9月にはストックホルム-香港線を週5往復、今年3月にはストックホルム-ロサンゼルス線とコペンハーゲン-ボストン線を、それぞれ1日1往復ずつで開設した。このほか、2015年10月にはコペンハーゲン発着の上海、サンフランシスコの各線を増便。ストックホルム発着のシカゴ、ニューヨーク線、オスロ-ニューヨーク線も増便した。
今秋にはマイアミ便を2路線開設。オスロから週4往復、コペンハーゲンから週3往復を運航する。
路線計画について、同社のリカード・グスタフソンCEO(最高経営責任者)は北米の需要が多いと説明。今後は具体的な都市名は決定していないものの、北東アジアを拡充していく意向を明らかにした。
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