スカンジナビア航空(SAS/SK)のリカード・グスタフソンCEO(最高経営責任者)は、保有中のエアバスA340型機について、A350 XWBを受領する2018年以降に退役させる意向を明らかにした。4月28日に都内で、Aviation Wireの取材に応じた。
A340「燃油価格下落で低コスト化」
グスタフソンCEOは新機材を導入すると燃料費を抑えられる一方、費用がかかるとした上で、「A340の場合、減価償却が終わっている。(4発機だが)燃油価格の下落で低コスト化が図られている」と、継続して運航する意向を示した。
同社は2015年から、保有する8機のA340-300の改修に着手。ビジネスクラスには離陸から着陸までリクライニングできるシートで、寝具にはスウェーデンのベッドメーカー「Hastens(ハステン)」の製品を採用するなど、快適さを追求したシートを導入している。40席のビジネスのほか、プレミアムエコノミー「SAS PLUS」は28席、エコノミー「SAS GO」は179席の計247席を設定する。
現在は5機の改修が完了し、6月までに2機の改修を終了する見込み。残りの1機は予備機で、改修は決定しているが時期は未定。改修済みの機体は、2015年11月から日本路線にも投入している。
A350「日本への導入時期未定」
また、2018年に受領を予定しているA350-900について、グスタフソンCEOは導入路線は未定とし、「日本路線にも投入するが、時期は未定」とした。同社はA350-900を8機発注している。
同社は1951年4月、ストックホルム-羽田線を開設。今年で日本就航65周年を迎えた。
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スカンジナビア航空
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