エアライン, 機体, 空港 — 2016年4月28日 12:45 JST

HAC、鶴丸初号機が就航　17年度までに変更

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　2014年に日本航空（JAL/JL、9201）が再子会社化した北海道エアシステム（HAC、NTH）が4月28日、鶴丸ロゴを描いたサーブ340B型機の初号機（1クラス36席、登録番号JA02HC）を定期便に就航させた。

丘珠空港を出発するHACの鶴丸初号機初便を見送る桑野社長（右）と社員ら＝16年4月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　鶴丸塗装機の初便は、丘珠発函館行き233便。乗客33人には紅白のマカロンや社員による手書きのメッセージカードなどの記念品が手渡され、午前8時53分に出発した。初日は函館線のほか、釧路線と利尻線の計4往復8便に投入する。

　HACは機体の整備を鹿児島空港を拠点とし、同じ機種を運航する日本エアコミューター（JAC/JC）に委託。初号機が重整備と塗り直しを行うために運航から離脱していた期間は、JACの同型機を借りて運航した。同機は233便の出発前に鹿児島へ回送された。

　鶴丸初号機は27日に丘珠へ到着。鶴丸塗装導入を記念した定期便就航直前のチャーター便で、鹿児島から出雲を経由し、飛行距離約1750キロを約5時間20分掛けて飛んだ。

　JALは経営破綻後の2011年3月にHACの経営から撤退し、経営再建後の2014年10月に再子会社化。2015年6月には、JALグループの航空会社としてのブランド統一に伴い、HACもロゴマークを鶴丸に変更。丘珠と利尻、奥尻の空港カウンターも鶴丸デザインに改め、機体も鶴丸塗装に揃えることになった。

　HACの桑野洋一郎社長は、「HACは小さい所帯の会社。お客様に近いサービスを提供したい」と、鶴丸ロゴ導入後も利用者に近い接客を目指していく考えを示した。また、ゴールデンウィーク期間中についても、「割引運賃があるので、ぜひ旅行で鶴丸の機体に乗りに来ていただきたい」と、利用を呼びかけた。

　HACはサーブ340Bを3機保有。残り2機も2017年度までに鶴丸塗装へ塗り替えを計画している。2機目（JA03HC）は11月にも投入される見込み。

初日の運航スケジュール
丘珠－函館線
HAC233 丘珠（08:50）→函館（09:30）
HAC232 函館（10:20）→丘珠（11:00）
丘珠－釧路線
HAC563 丘珠（11:25）→釧路（12:10）
HAC564 釧路（12:35）→丘珠（13:25）
丘珠ー利尻線
HAC673 丘珠（14:15）→利尻（15:10）
HAC674 利尻（15:35）→丘珠（16:30）
丘珠－釧路線
HAC569 丘珠（17:00）→釧路（17:45）
HAC570 釧路（18:10）→丘珠（19:00）

＊写真特集はこちら。
＊丘珠到着の様子はこちら。