エアライン, 解説・コラム — 2016年4月27日 12:55 JST

ワインと合う和食をビジネスクラスで 特集・エールフランスの機内食(前編)

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 飛行機の旅での楽しみと言えば、機内食。乗客の満足度を高めれば、リピーターになってもらえる可能性も高まる。特にビジネスクラスの機内食は、各社がしのぎを削り、最近はプレミアムエコノミーやエコノミークラスでも、有償のオプションメニューを用意する航空会社も増えてきた。

エールフランス航空がファーストとビジネスクラスで提供する和食。9月までの主菜は牛肉のすき焼き風=16年4月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 こうした中、エールフランス航空(AFR/AF)では、2015年7月から和食を導入。パリ発と日本発のファーストとビジネスで提供しており、同社の機内アンケートでは乗客に好評だという。フランス発、日本発とも、出発時間の90日前から24時間前まで、無料の事前予約で応じている。ウェブサイトのほか、コールセンターでも予約できる。

エールフランス航空がファーストとビジネスクラスで提供する和食。10月からの主菜は鯛二色焼に=16年4月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 日本発路線では、前菜に合鴨ロース煮や京芋昆布巻きなど、主菜に牛肉のすき焼き風を用意。エールフランスが就航当初から日本発便の機内食を委託しているTFK(東京フライトキッチン)によると、機内では刺身を提供出来ないことから、キングサーモンやタイの昆布じめを添えることにしたという。

 主菜は10月から魚に代わり、タイの塩焼きと黄金焼きによる二色焼を提供する。

 フランスでは、日本文化や和食の人気が高い。エールフランスも、和食をシャンパンやワインと楽しむ機内での過ごし方を提案している。

 前菜や小鉢はシャンパンからスタートし、赤ワインであれば軽めのものをチョイス。主菜は、現在のの牛肉すき煮にはしっかりした赤、秋からのタイの塩焼きにはソーヴィニヨンの白やブルゴーニュの繊細な赤を薦めている。

 エールフランスでは、プレミアムエコノミーとエコノミークラスで、事前注文による有償のオプションメニューを2012年からスタート。現在はパリ発便のみだが、今年の11月からは日本発便でも提供する。後編では、このメニューを取り上げる。

16年9月末まで
前菜:合鴨ロース煮、野菜、海老芝煮、京芋昆布まき、もろ胡瓜味噌添え、茗荷漬物寿司
お椀:湯葉とねぎのお吸い物、柚子風味
小鉢二種:キングサーモン昆布〆、鯛昆布〆、ほうれん草胡麻和え
台の物:牛すき焼き、すき餡かけ、白菜、豆腐、笹がき牛蒡人参含め煮、ブロッコリー、型抜きご飯
香の物:柴漬け、白沢庵
和菓子:季節の上生菓子

16年10月から
前菜:牛肉照り焼き、鰊昆布巻き、焼き栗甘露煮、海老のお寿司
お椀:庄内麩と葱、若布のお味噌汁、山椒風味
小鉢二種:スモークサーモン花作り、焼き目帆立、金平牛蒡の胡麻風味
台の物:鯛二色焼(塩焼き、黄金焼き)、揚げ茄子、里芋白煮、銀餡添え、赤パプリカ、ほうれん草、繊切り人参、型抜きご飯
香の物:桜漬け、胡瓜浅漬け
和菓子:季節の上生菓子

エールフランス航空がファーストとビジネスクラスで提供する和食。9月までの主菜は牛肉のすき焼き風で、前菜には合鴨ロース煮などが並ぶ=16年4月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

エールフランス航空がファーストとビジネスクラスで提供する和食。10月からの前菜は牛肉照り焼きなどに代わる=16年4月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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