シンガポール航空(SIA)は9月13日、パナソニック アビオニクスから機内エンターテインメント・通信(IFEC、In-Flight Entertainment and Communications)システムを調達する大規模契約を締結したと発表した。契約規模は、システムと予備パーツの定価ベースで総額約4億米ドル(約312億円)。
同システムをエアバスA330-300型機15機とボーイング777-300ER型機8機に対しては2013年から、エアバスが開発中のA350 XWB型機20機に対しては14年から導入する。
パナソニックのIFECシステム「eX3」導入は、A350向け、777-300ER向けともにSIAがローンチカスタマーとなる。乗客用電子機器やシート背後に設置された機器へのブロードバンド・インターネット接続サービス、携帯電話サービス、ライブTV放送サービスの機能を備えた、パナソニックのグローバル・コミュニケーションズ・スイートについても、A350に初めて搭載される。
eX3は、SIAのエンターテインメントシステム「クリスワールド」の中核をなし、最新のビデオスクリーン技術とタッチスクリーン搭載ハンドセットを全クラスのシートに搭載。eX3の導入で、乗客の好みに合わせたコンテンツ推奨機能や、最新のゲームとアプリケーション、新聞や雑誌が揃ったe-ライブラリー、ソーシャルネットワーク機能、タッチスクリーンによるグラフィカル・ユーザーインターフェイスなどが提供できるようになる。
今回締結された契約は、SIAのIFEC強化に向けた大規模投資の一環。
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