ユナイテッド航空(UAL/UA)のボーイング787-9型機が3月27日夜、羽田空港に就航した。サンフランシスコ-羽田線の機材変更によるもので、現地時間26日に出発した羽田行きUA875便(登録番号N36962)が初便となった。
787-9の座席数は252席(ビジネス48席、エコノミープラス88席、エコノミー116席)で、従来の機材は777-200ER(269席:ファースト8席、ビジネス40席、エコノミープラス104席、エコノミー117席)だった。サンフランシスコ線は2010年10月の羽田再国際化後、同社初の羽田発着定期便で、2014年10月に就航した。
ユナイテッド航空の787-9による羽田着初便となったUA875便は、午後10時43分に到着。折り返しのサンフランシスコ行きUA876便は、148番搭乗口から定刻の28日午前0時30分に出発する見込み。
ユナイテッド航空は、米系航空会社では初めて787-9を受領。2014年10月就航のロサンゼルス-メルボルン線へ導入しており、サンフランシスコ-シドニー線など、主要太平洋路線に投入している。サンフランシスコ-羽田線には当初、8月に就航予定だったが前倒しした。
同社の787-9は、全機に無線LAN(Wi-Fi)による機内インターネット接続サービスを導入。ビジネスクラスでは、就寝時に約2メートルの水平なベッドになるフルフラットベットシート、15.4インチのタッチスクリーン・モニターを備えたオンデマンド型エンターテインメントシステムを搭載しており、シートに電源コンセントやUSB端子を備えている。
エコノミークラスのシートは、調節可能なヘッドレストと9インチの個人用モニターを搭載。電源コンセントもシートに設置している。エコノミーのうち、88席は足もとが広い「エコノミープラス」として設定。通常のエコノミーと比べて、足もとが最大約12センチ広く、エコノミー前方の席となるため、到着時により早く降機できる。
787のうち長胴型となる787-9は、標準型の787-8と比べて胴体が約6メートル長く、座席数を30席以上増やせ、航続距離も約556キロメートル延長できる。ユナイテッド航空では、787ではもっとも機体が大きい787-10も発注済みで、2018年に初号機が引き渡される予定。
運航スケジュール
UA875 サンフランシスコ(19:35)→羽田(翌日22:35)
UA876 羽田(00:30)→サンフランシスコ(前日17:45)
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