10月31日に新千歳空港へ就航するハワイアン航空(HAL)は9月12日、札幌市内で報道関係者向けの説明会を開いた。日本国内の定期便就航地としては2010年11月の羽田、11年7月の関西、12年4月の福岡に続き4都市目。
札幌-ホノルル線は週3往復で運航。機材はボーイング767-300ER型機を使用する。座席数はビジネス18席、エコノミー246席の計264席で、シートピッチはビジネスが107cm、エコノミーが81cmとなっている。
就航は予定よりも2日早まり、初便は10月30日にホノルルを出発し、翌31日に札幌へ到着する。ピーター・イングラム上級副社長は、札幌就航の理由として、大都市であるにもかかわらず、ハワイへは羽田などで乗り継ぐ必要があるなど、サービスが不十分だったことを挙げた。また、円高による海外旅行需要の増加も、判断基準になったと述べた。目標とするロードファクター(座席利用率、L/F)は、他の日本路線と同等の80%台とした。
説明会では、札幌線で提供される機内食も紹介。ビジネスクラスでは前菜として「アヒカツとワサビカレーとマンゴーサルサ」や「車エビのパイとマカデミアナッツ包みとパイナップル」、「クリームチーズとキュウリのサーモンルラード」などをメニューに用意する。メインは「ハワイアンBBQショートリブとコーンと炒飯」、「焼き魚とウニ・ロブスターソースのオルゾ(パスタ)」で、スープやデザートも提供する。
商品開発担当副社長のブレイン・ミヤサト氏は、全従業員の約3分の1にあたる1500人に、日本市場を念頭に置いたトレーニングを実施していると語り、日本へ注力している点を強調。思いやりや親愛、友情などの意味を持つハワイ語の「アロハ」と、気配りを意味する「マラマ」の姿勢で乗客を出迎え、ハワイに着く前からハワイを味わってもらえる体制を整えているという。また、機内食も「農場からテーブルへ」をモットーとするシェフが手がけていると述べた。
また、イングラム氏は09年から導入を開始したエアバスA330-200型機へも言及。座席数は294席(ビジネス18席、エコノミー276席)で、発注した22機のうち9機は受領しており、今後767-300ERから置き換えて機材の大型化を進めていくと語った。A330は日本路線では羽田線と関西線に投入している。
HALは札幌線の就航後、11月27日にオーストラリアのブリスベン、13年3月14日からニュージーランドのオークランドとホノルルを結ぶ直行便を開設する予定。
運航スケジュール
HA441便 ホノルル発(14:45)-札幌着(翌日19:00)(火・木・土運航)
HA442便 札幌発(21:30)-ホノルル着(09:55)(水・金・日運航)
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ハワイアン航空