国土交通省航空局(JCAB)と観光庁は3月18日、成田・関西の両空港にファーストレーンを設置すると発表した。国際会議の参加者や重要顧客(VIP)が迅速に入国できるようにするもので、30日から供用を開始する。ファーストレーンの設置は、日本では初めて。
成田空港には第1ターミナルの南北に2レーンずつ、第2ターミナルのA・Bゾーンに2レーンずつ、計8レーンを設置。関西空港には第1ターミナルの南北に2レーンずつ、計4レーンを設ける。運用時間はそれぞれ午前6時から午後11時まで。
利用者は航空会社や国際会議の運営会社からクーポンを受け取り、ファーストレーンを利用する。各空港の入国審査場では係員がクーポンを確認。利用者はクーポンに印刷されたQRコードをバーコードリーダーで読み取り、入国する。
国交省は2013年6月、観光立国の実現に向けたアクション・プログラムを立ち上げ、同年10月からファーストレーンの導入を関係者と検討してきた。国交省では、両空港の対象範囲の拡大や、他空港への展開を検討している。