きょう3月16日に就航10周年を迎えたスターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、客室乗務員(CA)と空港の地上旅客係員が着用する新制服を発表した。就航以来初の制服刷新で、12月から着用を始める予定。
モノトーンを踏襲
これまでCAと旅客係員は異なるデザインの制服だったが、新制服では統一。職責により、責任者と一般で分けることにした。コンセプトとして、同社の機体をイメージしたゆるやかな曲線を採り入れた。
デザインは黒と白を基調とした同社機と同様、モノトーンでシンプルなものにまとめた。機能面では、CAや旅客係員の意見を採り入れ、現行制服よりもストレッチ素材の使用箇所を増やし、動きやすさを追求。機内や空港では、業務中にしゃがむ機会もあるため、ボトムからシャツが出ない工夫をしている。
着心地にもこだわり、女性のブラウスをカットソーに変更。また、ジャケット以外にワンピースなども加え、各自が自由に着こなせるようにした。
職種別から職責別に
新制服は3月16日、福岡県北九州市の門司赤煉瓦プレイスで報道関係者に披露された。現行の女性CA用はジャケットとパンツの組み合わせで、旅客係員用はボトムスとしてスカートも選べる。新制服は両職種で同じものを着用することから、CAもスカートを選べるようになった。
トップスは従来のジャケットにベストを加えたほか、ワンピースも選べるようにした。このため、ワンピースを除くと、ジャケットかベストのトップスに、それぞれパンツかスカートを合わせることができる。
着用した客室乗務員は、「バリエーションが豊かになり、着用の楽しみが増えた」と感想を話した。
就航10周年を機に、職種ごとに大別していたものが、職責別になる新制服。責任者用は、一般用と同じジャケットに「つけ襟(えり)」と「つけ袖(そで)」が加わり、スカーフの代わりにアスコットタイを巻く。アスコットタイには、スターフライヤーのブランドコンセプトである「マザーコメット(母なる彗星)」を表わす2本の線を入れた。
客室の責任者となる先任客室乗務員(パーサー)の資格を持つCAは、「パーサーとして乗務する際の責任感を感じた。就航10年を迎え、新たな気持ちで快適な旅を乗客に提供していきたい」と、新制服着用抱負を語った。
スターフライヤーの従業員数は約600人で、このうちCAが約150人、旅客係員が約100人。男性CAは7人で、旅客係員も5人ほどいる。男性用新制服は、現行のジャケットに加えて女性用と同じくベストを加えた。責任者が着用する際は、一般用は黒色のネクタイが薄いグレーとなり、女性責任者と同じく2本線が入っている。
新制服を今日初めて見たという松石禎己社長は、「最終的に決まったのが2週間前くらいだったが、ぜひ10周年の日にお披露目したいと、メーカーに無理を言って間に合わせてもらった。着やすさなどを調整し、12月の着用開始を目指したい」と語った。
スターフライヤーでは2015年度に入り、新制服導入について検討を開始。今後はリニューアルする12月に向け、スカーフの色をはじめ細部の詰めを進めていく。
*新制服の写真特集はこちら。
新制服写真特集
・新制服もシンプルなモノトーン 写真特集・スターフライヤー2代目CA制服(16年3月17日)
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