成田国際空港会社(NAA)は3月15日、第1ターミナルに増設したスポット(駐機場)と搭乗口の供用を開始した。
新設したのは第1ターミナル第5サテライトの2カ所で、「58A」と「58B」搭乗口。従来、航空照明の整備会社があった場所に設けた。ボーイング747型機や777などを含む、エアバスA380型機以外の全機種が駐機できる。第1ターミナルの搭乗橋があるスポット数は、以前の37カ所から2カ所増え、39カ所になった。
増設に伴い、既存の57番と58番搭乗口は番号を変更。3月3日からは「57A」と「57B」として運用している。
デザインは2015年12月に供用を開始した、第2ターミナルの67番と68番搭乗口を踏襲。天井を貼らずに黒く塗装することで、動線を示す白い天井部分とのコントラストを際立たせ、利用客の効果的な誘導を狙う。
搭乗口前のイスには、成田空港では初めて背もたれに電源コンセントとUSB端子を設置。スマートフォンやパソコンなどを充電できるようにした。
また、第2ターミナルの67番と68番は今回新設した搭乗口の目の前にあり、NAAでは将来的に両ターミナルを接続する計画を進めている。接続後はターミナル間にスポットを3カ所設置予定で、2カ所はA380にも対応する。
新搭乗口からの出発初便は、全日本空輸(ANA/NH)のワシントンDC行きNH2便(ボーイング777-300ER、登録番号JA781A)。乗客244人(うち幼児4人)を乗せ、午前11時4分に58Bスポットを出発した。
出発前に開かれた記念式典で、NAAの夏目誠社長は新搭乗口について「連続したガラス面で構成していて、開放感がある」とアピール。NH2便の松尾和彦機長に、記念の花束を手渡した。
*供用開始前のスポットを取材した記事はこちら。
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