ユナイテッド航空(UAL/UA)は、2018年末までにボーイング747-400型機を退役させる。また、777-300ERや787-9を747-400の退役前に受領し、輸送力確保を狙う。
ユナイテッド航空は現在、747-400を22機保有。おもに北米-アジア間などの長距離路線に投入している。日本路線は、サンフランシスコ-成田線とシカゴ-成田線で運航している。
2020年以降に受領予定の787について、4機を777-300ERに切り替え、5機を787-9とし、受領時期を2017年に早める。2018年に受領予定のエアバスA350-1000型機とともに、747-400退役後の路線に投入する。同社によると、787は全体で65機を発注済み。そのうち26機を受領している。A350-1000は35機発注済み。
747-400の後継機材について、同社は「需要により検討する」とし、特定の機材を充当する考えはないとした。
ボーイングの発注リストによると、ユナイテッド航空は計68機の747を導入。1970年5月18日に747-100を初受領している。747-400は計44機を受領。2000年5月12日に受領した機体が最も新しい。
ジャンボの愛称で親しまれた747は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。現在日本国内で運航されている747は、政府専用機と日本貨物航空(NCA/KZ)の貨物型のみ。
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