成田国際空港会社(NAA)は3月9日、第1ターミナルで整備を進めているスポット(駐機場)と搭乗口を報道関係者に公開した。15日から供用を開始する。第1ターミナルのスポット数は、37カ所から39カ所に増加する。
第1ターミナルの第5サテライトの2カ所で、ゲート番号は「58A」と「58B」。以前、航空照明を整備する会社の事務所があった場所に設置した。これまでの57番と58番ゲートは、増設にともない番号を変更し、3月3日からはそれぞれ「57A」と「57B」とした。ボーイング747型機や777などを含む、エアバスA380型機以外の全機種が駐機できる。15日に供用を開始し、全日本空輸(ANA/NH)の午前11時発ワシントンDC行きNH2便が初便となる。
デザインは2015年12月に供用を開始した第2ターミナルの67番と68番スポットを踏襲。天井を貼らずに黒く塗装することで、動線を示す白い天井部分とのコントラストを際立たせ、利用客の効果的な誘導を狙う。到着・出発動線ともに連続したガラス面で構成し、パノラマビューのデザインを採用した。
搭乗口前にはイスを282席用意。USBとコンセントを設置し、スマートフォンやパソコンなどを充電できるようにした。このほか、背もたれを後方に倒した「リラックスチェア」を8席設けたほか、パソコンなどを使用できる充電デスクを12席設置した。
増床部分は約240メートルで、うち約110メートルを構内道路や一般道、地下を通る芝山鉄道などをまたいで建設した。延床面積は約7500平方メートルで、2013年9月20日に着工。工事終了は3月11日を予定している。
今回の搭乗口は第1ターミナル第5サテライトに増設。第2ターミナルで2015年12月に供用を開始した67番と68番スポットが目の前にある。スポット増設前は両ターミナルは650メートル離れていたが、供用開始により、290メートルに縮まった。NAAは将来的に両ターミナルの連結を予定している。連結後は両ターミナル間にスポットを3カ所設置予定で、うち2カ所はA380にも対応する。
出発動線は到着動線に比べ、幅を広くした。NAAによると出発動線に動く歩道の1基増設を見込み、連結後の動線を確保する狙いがある。
現在、成田空港のスポットは、第1ターミナルの37カ所のほか、第2ターミナルに32カ所を設置。このうち大型機と小型機に対応できる「マルチスポット」は計19カ所ある。67番と68番スポットは、当初スカイマーク(SKY/BC)がA380を導入することを前提に整備を開始したものを転用した。
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