エアバスは航空機のMRO(整備・改修・オーバーホール)を手掛けるシンガポール航空(SIA/SQ)系企業「SIAEC(SIAエンジニアリング・カンパニー)」と、アジア太平洋地域の航空会社にA380やA350、A330の機体整備、客室改修、改良サービスを提供するジョイントベンチャー(JV)を、シンガポールに設立する同意書を締結したと現地時間2月17日に発表した。
SIAECが機体整備で大手航空機メーカーと協力するのは、今回が初めて。今後JV設立について関係当局からの承認を得る予定で、SIAECがJVの株式の65%を保有し、残り35%をエアバスが保有する。
今回の同意により、SIAECが持つ整備経験や専門知識と、エアバスの航空機に関する技術的な専門知識とのシナジー効果を見込む。SIAECから格納庫を2棟リースし、今後6年でさらに2棟追加を計画している。
SIAECは、アジア太平洋地域でMROを手掛ける大手企業。80社以上の航空会社や航空宇宙機器メーカーを顧客に持つ。