日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員をはじめとする有志43人が2月14日、成田市内の保健福祉館で恒例のチャリティーバザーを開いた。午前中は風雨で足もとが悪かったものの、地元住民など約550人が来場。諸経費を差し引く前の総売上額は、昨年より23万円増えて203万円にのぼった。全額を市内の養護施設などに寄付する。
—記事の概要—
・品物は2トントラック1台分
・販売以外のコーナーも
品物は2トントラック1台分
同イベントは今回で22回目。24年前に市内在住の客室乗務員が、施設の子供たちへのクリスマスプレゼントなど、社会に役立てないかと自宅でガレージセールを開き、売上を施設に寄付したことがはじまり。破綻後の2010年と2011年を除き、毎年クリスマス時期に「ひこうきにのったサンタクロース」の名称で開催し、売上全額を市内の施設に寄付している。
今年は昨年に続き、バレンタインデーに開催。2トントラック1台分、段ボール180箱分の品物を用意した。
バザーは午前10時から午後3時まで開催。会場内にはブランド品や衣類、くつ、日用品が並び、午前の部は約300人、午後は約250人が掘り出し物を求めて訪れた。健康器具は客室乗務員が“実演販売”すると、即座に売れていた。
衣類などに加えて、JALグッズも例年販売される。今回は旧ロゴが入った国際線ファーストクラスのリラックスウェア40着や毛布17枚、食器類などが飛ぶように売れ、JALグッズは開場から5分ほどで完売した。ボランディアで参加する客室乗務員を中心としたスタッフの中には、国際線に乗務していたころから顔を出しているという安部映里・客室本部長の姿もあった。
販売以外のコーナーも
会場内には、客室乗務員の発案で始まった東北応援プロジェクト「JALの翼で世界を旅する『希望の鶴』」の写真展示コーナーを設けた。
宮城県石巻市北上町の女性たちが製作する折り鶴「希望の鶴」を客室乗務員が機内に飾り、JALが就航する世界各地を旅するもので、乗客に折り鶴を通じて東北支援を呼びかけている。中心メンバーの一人、客室乗務員の葛西恵理さんによると、昨年のバザー会場で集めた寄せ書きを手に、石巻を訪れたという。
また、館内には成田空港のグランドハンドリング(地上支援)係員が、子供が乗れるトーイングカー(牽引車)と機体の模型を用意。本職でも苦労するという機体のトーイングを、何度も遊ぶうちに器用に行う男の子もいた。
*世界を旅する「希望の鶴」活動の記事はこちら。
関連リンク
日本航空
・「一度きりではなく長く続けたい」JALのCA、旅する折り鶴で東北応援(16年2月15日)
・JAL、羽田でバレンタインのチョコ 鶴丸袋でプレゼント(16年2月14日)
・JAL、成田-ダラス線14年ぶり再開 乗り継ぎ重視、阿部寛さん「僕の分まで楽しんで」(15年11月30日)
・JALのCA、成田でチャリティーバザー 目玉はミンクのコート(15年2月14日)
・チアダンス練習は客室モックアップで JALのCA有志「JAL JETS」、大会再出場へ(15年2月15日)