米GEアビエーションは、ボーイング777Xに搭載するエンジン「GE9X」について、初号機の最終組立が順調に進捗していると現地時間2月9日に発表した。試験開始は2016年前半となる見通し。
2号機の試験は2017年、認証は2018年となる見込み。
GE9Xは、777の後継機となる777Xに搭載。777に搭載する「GE90」と比較し、燃費が10%向上。推力は10万ポンドで、ファン径は777-200LRと777-300ER、777F貨物機に搭載されるGE90-115Bの128インチ(約3.25メートル)と同程度になる見込み。第4世代となる複合材を用いたファンブレードとファンケースが採用される。
開発・製造には、日本の企業も参画。IHI(7013)は2014年7月に参画を発表し、低圧タービン部品などを担当する。12年10月には、三井物産(8031)が戦略パートナーとして提携することで合意。仏スネクマや独MTUアエロエンジンズなども参画する。
777Xは777-8と777-9の2機種からなり、777-9の製造開始は2017年、初号機の引き渡しは2020年を予定。3クラスの標準座席数は777-8Xが350から375席、777-9Xが400から425席、航続距離は777-8Xが8700海里(1万6110キロメートル)、777-9Xは7600海里(1万4075キロメートル)を計画している。
受注機数は、コミットメントを含めると6社から320機。このうち、確定発注は306機となっている。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、2014年7月31日に20機の777-9を777-300ERの後継機として確定発注している。
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