日本航空(JAL/JL、9201)は2月1日、2015年の定時到着率で首位となったのを記念して、米フライトスタッツ(FlightStats)から表彰された。成田空港第2ターミナルで開催した表彰式で、JALの植木義晴社長は「お客さまに育てられて首位を獲得できた」と利用客に感謝した。
JALの2015年の定時到着率は89.44%。全世界の航空会社を対象とした「Major International Airlines(主要国際航空会社部門)」と、米国を除いたアジア太平洋地域の航空会社を対象とした「Asia-Pacific Major Airlines(アジア・パシフィック主要航空会社部門)」で首位を獲得した。航空連合を対象とした「Airlines Alliances(アライアンス部門)」は、JALが所属する航空連合、ワンワールド・アライアンスが80.97%で1位を獲得した。
主要航空会社部門で1位を獲得するのは、2009年(90.95%)、2010年(89.90%)、2012年(90.35%)、2013年(88.94%)に続き5回目。フライトスタッツのジェフ・ケネディCEO(最高経営責任者)は「JALは同部門で5度の1位を獲得し、偉業を成し遂げた」と栄誉をたたえた。
植木社長は「日々の努力のたまもの」とJAL社員をねぎらった上で、「お客さまのご協力があって獲得できた」と述べた。「日本のお客さまほど、定時運航に対して厳しい目を持っている人々はいない。お客さまに育てられた」と続け、今後、日々の努力と工夫に努めていきたいとした。
表彰式後、植木社長をはじめとするJALのスタッフが、首位獲得を記念してプレゼントを配った。ボールペンと手描きのメッセージカードを100組ほど用意し、チェックイン手続き中の利用客に手渡した。
プレゼントされた利用客の1人は、配っていたのがJALの社長だと知ると「あまり会われへんもんな」と話し、びっくりしながらも喜んでいた。
フライトスタッツは2001年設立。世界中の航空会社の運航情報、路線や空港ごとのデータを集計し公表している。本社は米オレゴン州ポートランド。表彰制度は2009年から開始し、今回が7回目となる。
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