三菱航空機は1月29日、改修を進めているMRJの飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)について、2月上旬に飛行試験を再開する方針を明らかにした。
同社によると、主翼や胴体結合部への薄板追加などのフィードバック改修作業が完了。現在は機能試験を実施しており、走行試験を経て飛行試験を再開予定だという。
薄板の追加は、2015年5月に静強度試験に基づく解析予測を実施した際のデータを反映。胴体中央部の主翼結合部品や胴体フレームの一部部品に、最大荷重を1.5倍上回る「終極荷重」を掛けた際、強度が不足するとの予測が出た。これを受け、主翼と胴体の結合部に薄板を局部的に追加することで解消した。三菱航空機によると、初期段階の飛行試験では必要ない改修だが、型式証明の取得時に必要になることから、今回の改修期間に合わせて実施したという。
アビオニクスや操縦系統、エンジン系統などのソフトウェア改修も実施。2号機も初号機と同様、薄板の追加やソフトウェアを改修した。
全部で5機ある飛行試験機のうち3号機は機能試験を実施中で、客室内装を施す4号機と5号機は最終ぎ装作業を行っている。また、地上で試験する疲労強度試験機については、主要な構造組立や脚の取付が完了。試験用の計測装置などを組み込んでいる。
MRJの初号機は、2015年11月11日に初飛行に成功。その後、19日に2回目の、27日に3回目の飛行試験を同じ機体で行ったものの、フィードバック改修のため飛行試験は中断している。
量産初号機については、全日本空輸(ANA/NH)による領収検査を開始。MRJ初の領収検査が主翼骨格組立に対して、1月13日に実施された。
ANAが領収検査開始
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15年12月24日会見
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初飛行に成功
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名古屋空港を離陸。初飛行へ
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