エアバスは現地時間1月27日、台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)向けA350-900型機初号機の組み立てを、仏トゥールーズの最終組立工場で開始したと発表した。チャイナエアラインは同機を2016年7-9月期(第3四半期)に受領する予定。
現在、胴体と垂直尾翼の結合作業を進めている。今後、主翼の結合や客室装備、電源投入作業を予定している。
チャイナエアラインはA350-900を14機、自社購入で導入。欧州や豪州、米国など長距離路線への投入を予定している。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。2015年12月末現在、41顧客から777機を受注している。
初号機は2014年12月、カタール航空(QTR/QR)が受領。2015年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。その後、ベトナム航空(HVN/VN)とフィンエアー(FIN/AY)、ブラジルのTAM航空(TAM/JJ)とチリのラン航空(LAN/LA)によるLATAMエアライン・グループも受領した。
アジアではチャイナエアラインほか、シンガポール航空(SIA/SQ)やキャセイパシフィック航空(CPA/CX)、タイ国際航空(THA/TG)など計11社が導入する。
日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
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