航空連合のスカイチームは現地時間1月25日、世界一周運賃を10%割引で提供すると発表した。アムステルダムを発着するルートの場合、総額2569.92ユーロ(約32万9000円)で提供する。
エコノミークラスを利用し、2万6000マイル以内の行程を有効とする。2月6日から6月30日までに開始することが条件で、予約日から7日以内に支払う。3月31日まで販売する。
ストップオーバー(途中降機)は最大で5都市。最低でも3都市に滞在する必要がある。最低旅行期間は10日間。
スカイチームでは、世界一周旅行を東西のどちらか一方向への飛行を定めている。地球を3つのエリアに大別し、北中南米を「エリア1」、欧州と中東、アフリカを「エリア2」、アジアと極東、豪州やニュージーランド、太平洋諸島で構成するオセアニアを「エリア3」としている。
大西洋と太平洋を横断する路線を1つずつ選択する。3つのエリア間を引き返すことは不可。
2569.92ユーロで提供するのはスカイチームが提示するモデルルートで、アムステルダムからメキシコシティ、成田、ホーチミンシティ、モスクワを経由してアムステルダムに帰着。2万1543マイルを飛行する。
成田からの場合、アトランタ経由でブエノスアイレスに向かい、その後パリとモスクワを経由し成田に帰着するルートなどが考えられる。この場合の飛行マイルは、2万4938マイルとなる。
スカイチームは2000年、デルタ航空(DAL/DL)とエールフランス航空(AFR/AF)、アエロメヒコ航空(AMX/AM)、大韓航空(KAL/KE)の4社で設立。本部はKLMオランダ航空(KLM/KL)のハブ、スキポール空港そばに置かれている。
現在は設立当初の4社のほか計20社が加盟。アジアではチャイナエアライン(CAL/CI、台湾)と中国東方航空(CES/MU)、中国南方航空(CSN/CZ)、厦門(アモイ)航空(CXA/MF)、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、中東ではサウディア(SVA/SV、サウジアラビア)とミドル・イースト航空(MEA/ME、レバノン)、欧州はアエロフロート・ロシア航空(AFL/SU)とチェコ航空(CSA/OK)、TAROM(ROT/RO、ルーマニア)、KLM、アリタリア-イタリア航空(AZA/AZ)、エア・ヨーロッパ(AEA/UX、スペイン)、アフリカではケニア航空(KQA/KQ)、南米ではアルゼンチン航空(ARG/AR)が加盟している。
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