エア・ドゥ(ADO/HD)が1月2日に運航した羽田発札幌行きHD19便(ボーイング767-300型機、登録番号JA8359)が、規定高度よりも高い高度で飛行した可能性があった。当該便の機長と副操縦士からの報告で明らかになったもので、同日の後続便3便が欠航。816人に影響が出た。
当該便の機長と副操縦士は、規定よりも高い高度で飛行した可能性があったことを乗務後に報告。エア・ドゥは同日夕方、国土交通省航空局(JCAB)に報告した。今後、同社で機長と副操縦士から聞き取り調査をし、フライトレコーダーの解析。どの程度の高度で飛行したかを割り出す。現在のところ、規定高度やどの程度オーバーしたかなどは、明らかになっていない。
当該便の機長と副操縦士は現在、乗務を停止。解析結果をJCABに報告後、乗務復帰を予定している。
運航スケジュールによると、HD19便は午前10時15分に羽田を出発し、札幌には午前11時45分に到着する。機長と副操縦士は2日のHD19便の運航終了後、乗務を停止。機材・乗員繰りにより、同日午後0時20分札幌発のHD20便と午後3時50分羽田発のHD29便、午後6時札幌発のHD32便の3便を運休した。
エア・ドゥによると、3便に搭乗予定の816人は、同社の後続便や他社便のほか、翌3日に同社や全日本空輸(ANA/NH)が設定した羽田-札幌線の臨時便に搭乗したという。
関連リンク
エア・ドゥ
・国交省、エア・ドゥに事業改善命令 訓練不足で機長昇格(14年12月19日)
・国交省、エア・ドゥを厳重注意 整備期限守らず(14年9月26日)
【お知らせ】
当初、3便の運休理由を「機長と副操縦士の乗務便」としていましたが、2人を乗務から外したことによる「機材・乗員繰り」によるものに差し替えます。(2016年1月4日 16:26 JST)