エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2015年12月29日 16:25 JST

ANAの777、寡黙に飛び続けて20年 特集・777就航20周年(前編)

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 ジャンボほど華やかではなく、A380ほどの派手さもない。それでも日々、国内外の幹線を支える旅客機がある。ボーイング777だ。1990年10月15日、ユナイテッド航空(UAL/UA)がローンチカスタマーとして777-200を発注。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)が同年12月19日に初めて発注した。

 ANAが現在運航する777は、777-200が16機、777-200の航続距離延長型となる777-200ERが12機、長胴型の777-300が7機、777-300の航続距離延長型777-300ERが22機の計57機。このほかに777-300ERは納入待ちが6機あり、次世代機777Xは20機を発注済みだ。

 20年間、寡黙に乗客を運び続けてきた777。今回の特集前編では、ANAの777導入時期と初便、現在の座席配列などをまとめた。

*後編はこちら

就航20周年を迎えたANAの777初号機JA8197=12月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
初便は1995年12月23日
双発機で500席超実現
就航20周年を迎えたANAの777初号機JA8197(写真17枚)
777国内線機材の座席配置
777国際線機材の座席配置

初便は1995年12月23日

 ANA初の777となったのは、登録番号JA8197の777-200。1995年10月4日に引き渡され、同年12月23日に羽田-伊丹線が最初の運航路線となった。その後、1997年9月1日に777-200による初の国際線、成田-北京線が就航した。

 747を置き換える超大型の国内線用機材として、777-300の初号機(JA751A)が1998年6月30日に引き渡され、同年7月10日の羽田-広島線が初便となった。

 777-200ERがデビューするのは翌1999年。初号機(JA707A)が10月6日に引き渡された。5年後の2004年9月15日には、777-300ERの初号機(JA731A)を受領し、初便は同年11月15日の成田-上海線だった。

 こうして777-200は羽田


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