解説・コラム — 2015年12月13日 08:00 JST

酸素マスクの使用時間は15分? 連載・CREW WORLDのアテンションプリーズ!!(26)

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 Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは!客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD」です。

 前回は「時差との上手な付き合い方」と題し、国際線CAの時差トラブル解消法をご紹介しました (関連記事)。

 2015年も残り2週間となりました。年末年始を故郷で過ごすという方も多いのではないでしょうか。そんな時、もし天井からいきなり酸素マスクが下りてきたら、どうしますか?

 CAからのお願いは1つだけです。飛行中、酸素マスクが下りてきたら躊躇(ちゅうちょ)せず、速やかに着用してください。

酸素マスクはどんな時に下りるのか

機内減圧発生時に自動的に天井から落ちてくる酸素マスク=14年2月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 以前ある航空会社で機内減圧が起きたとして、緊急着陸するトラブルがありました。機内では気圧低下をコックピットの計器が示し、酸素マスクが下りましたが、乗客乗員全員にけがはありませんでした。

 機内減圧とは、与圧システムのトラブルや機体に穴が開くなど、何らかの理由で機内の気圧が維持されず、急激に下がる状況を指します。減圧状態では機内の酸素が薄くなり、白い霧のようなものが漂い、物体が空中を飛び交う事態が発生。機体に穴が開いている場合は、物体がその穴に吸い込まれる可能性も高いです。

 飛行中、特に大きく揺れていないにも関わらず、CAがアナウンスでシートベルト着用を呼びかけるのは、減圧に


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