ボーイングは現地時間12月8日、737型機の発展型で新型エンジンを採用した737 MAX 8の初号機(登録番号N8701Q)が、ワシントン州レントン工場でロールアウトしたと発表した。
737 MAX 8は11月30日に塗装用格納庫へ入庫。垂直尾翼には「8」と大きく描かれた。今後は2016年早期の初飛行を目指し、準備を進める。飛行試験機の2号機と3号機は最終組立に入った。また、最後の飛行試験機となる4号機は、部分組立(サブアセンブリー)の工程にある。
ローンチカスタマーであるサウスウエスト航空(SWA/WN)への初号機引き渡しは、2017年7-9月期(第3四半期)を計画している。
737 MAXファミリーは、737 MAX 8(1クラス最大189席)と同機をLCC向けにした737 MAX 200(200席)のほか、1クラス最大149席の737 MAX 7、同220席の737 MAX 9の計4機種で構成。現行の737NG(次世代型737)と比べ、新型エンジンの採用などで燃費を20%改善する。
CFMインターナショナルが開発した737 MAX用新型エンジン「LEAP-1B」は、5月から飛行試験を始めた。
737 MAXは11月末現在、2955機受注している。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
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・737 MAXの新型ウイングレット発表 ボーイング(12年5月3日)
【お知らせ】
写真8点追加しました。(2015年12月9日 12:50 JST)