エアアジア・ジャパン(DJ)の小田切義憲CEO(最高経営責任者)が、辞任する意向を固めた。近く正式発表する。
同社は中部空港(セントレア)を拠点に、2016年4月上旬に札幌(新千歳)、仙台、台北(桃園)の3路線を同時開設する計画を進めている。10月6日には、国土交通省航空局(JCAB)から航空会社として就航するために必要となる、航空運送事業の許可(AOC)を取得。初号機のエアバスA320型機(登録番号JA01DJ)は、10月16日に中部へ到着している。
当初は今年6月の就航を目指していたが、訪日需要の取り込みに絞った戦略に変えたことや、国内線と国際線を同時就航させる計画に変更したことなどで、1年近く遅れる。日本市場への再参入を目指すエアアジアは、就航を待たずにトップが交代することになる。
小田切氏は、全日本空輸(ANA/NH)出身。2012年8月に就航した旧エアアジア・ジャパンでは、同年12月に2代目のCEOに就任した。2013年6月に、ANAとマレーシアのエアアジアが合弁を解消後も、新エアアジア・ジャパン立ち上げに向け、準備を進めてきた。
エアアジア・ジャパンは9月25日付で株主と議決権割合を変更。筆頭株主のエアアジア・インベストメントは33%、楽天(4755)は18%で変わらないが、変更前に第2位だった投資ファンドのオクターブ・ジャパンが議決権がなくなり、ノエビアホールディングスが13.4%から18%に、アルペンが7.4%から18%にそれぞれ変更となった。
議決権割合の見直しにより、新たにフィンテック グローバル トレーディングが13%の議決権を持つ。オクターブは議決権がなくなるものの、出資は継続する。
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