成田LCCターミナル、グッドデザイン金賞　国内ターミナル初受賞

　成田国際空港会社（NAA）は10月30日、LCC専用の第3旅客ターミナルが2015年度のグッドデザイン金賞を受賞したと発表した。国内空港のターミナルビルが同賞を受賞するのは初めて。

グッドデザイン金賞を受賞した成田空港LCCターミナル＝4月8日3時31分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　第3ターミナルは4月8日に供用開始。ターミナル内はわかりやすさを重視した作りで、床は出発動線が青いライン、到着は赤いラインで示した。内装は天井を貼らず、案内表示を床や梁（はり）を活用して掲示している。

　空間や素材、案内表示などについて、同賞の審査委員は「誰にでもわかりやすいかたちで提示されている」と評価した。

　2015年度のグッドデザイン賞は3658件の審査対象のうち、1337件が受賞。このうち100件を「グッドデザイン・ベスト100」に選出し、その中の19件を金賞に選出した。金賞には第3ターミナルのほか、ニコン（7731）のコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P900」や、トヨタ自動車（7203）の乗用車「ミライ」などが選ばれた。

　グッドデザイン賞は日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」で、1957年に通商産業省（現・経済産業省）が創設した「グッドデザイン商品選定制度」が母体。設立から58年間で、およそ4万2000件が受賞している。

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