12月18日に新3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開される映画『スター・ウォーズ』。全日本空輸(ANA/NH)は10月18日夜、作品に登場するロボット「R2-D2」を描いたボーイング787-9の国際線仕様機(登録番号JA873A)の定期便初便を、羽田発バンクーバー行きNH116便に投入した。今後は成田-サンノゼ線など、さまざまな国際線で運航していく。
就航前日の17日は、初めて乗客を乗せる商業フライトとして、特設サイトで参加者を募った羽田発着の遊覧飛行を開催。サイトに写真を投稿するか、マイレージ会員であれば応募できる仕組みで募集し、写真投稿した応募者は550人で倍率約13倍、マイレージ会員向けは25組50人の定員に対して約1093倍となる2万7315人の応募があった。
約2時間の遊覧飛行では、主人公の父親でダークヒーローの「ダース・ベイダー」や銀河帝国軍の「ストームトルーパー」など、さまざまなキャラクターのコスプレで搭乗する参加者も目立った。
これに呼応するかのように、町田直人機長をはじめとするクルー12人(運航2人、客室10人)も、ファンに楽しんでもらおうと趣向を凝らしていた。参加者が搭乗する際は、チーフパサーが「ヨーダ」のぬいぐるみを手お出迎えた。出発時の客室内にはジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ曲が流れ、LEDによるスター・ウォーズをイメージしたLED照明で雰囲気を盛り上げた。
ドリンクサービスが出来ない機内では、客室乗務員がストームトルーパーの形をしたキャンディー入れを手に、各席をまわっていた。
スター・ウォーズファンの町田機長は、作品と遊覧飛行を絡めた機内アナウンスを披露。最後に「フォースとともにあらんことを」とセリフの一節を盛り込んで締めくくると、拍手がわき起こった。
午後1時27分に出発したR2-D2ジェットは、羽田から静岡市、名古屋、宮津市、大津市、浜松市、大島を経て、午後3時46分に羽田へ戻った。羽田に降り立った参加者たちは機体を写真に撮り、他のコスプレをした参加者やクルーたちと記念写真に収まり、思い出を焼き付けていた。
遊覧飛行を終え、ターミナルへ向かう参加者を乗せたバスが駐機場を出発すると、タラップに並んだクルーたちは、大きく手を振って見送っていた。さまざまなキャラクターに扮した参加者を見送った町田機長は、記者からどのキャラクターのコスプレをしたいかと尋ねられると、「体型からR2-D2ですかね」と、フライト後も旺盛なサービス精神で周囲を湧かせた。
*写真は45枚。
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