エアライン — 2015年10月19日 06:00 JST

CAは育児休暇からどう復職したか JALが社内説明会

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、育児休暇からの復職を目指す客室乗務員(CA)に向けた社内説明会を4月から実施している。4回目となった10月16日は説明会のほか、職場復帰したCAを囲んだ座談会を開催。育児休暇中のCA約50人が参加した。

復職経験を話すCAの乾万季さん=10月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

子どもをあやしながら説明を聞く育児休職中のCA=10月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 説明会は羽田空港内の同社オペレーションセンターで実施。2度の休職から復帰したCAの乾万季さんが講師として登壇し、自らの経験を話した。乾さんは当時3歳と1歳の子どもがいた状態で通常勤務に復帰した。復帰するにあたり迷いがあったが、家族が後押ししてくれたという。

 当時、11日間拘束されるブラジル・サンパウロ便の乗務に就くことになった乾さん。子どもを置いて仕事するにあたり悩んだそうだが、娘から「10日間寝ていたら、お母さん帰ってくるんでしょ?」と言われたことで吹っ切れたという。

 現在は国内線を中心に乗務している乾さんは復職後、気持ちの余裕が生まれたという。子ども連れの利用客の気持ちが理解できるようになったようで、CAとしてだけではなく、母の立場としても利用客と接することができるようになったと話した。

DVDを観る子ども。お母さんもう少しで戻ってくるから待っていてね=10月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 説明会後の座談会では、乾さんをはじめCAが復職への準備などをアドバイス。参加者は経験者の話に耳を傾けた。会場後方には即席のキッズスペースを設置。お母さんたちが説明会や座談会に参加する間、DVDを観たり絵本を読んだりして待っていた。

 育児休職者向け説明会では、職場復帰したCAの経験談を通じて、復帰に向けての準備や復帰後の働き方を明確にさせる狙いがある。JALでは深夜に勤務しない制度や月間の労働時間の短縮制度を導入し、復帰しやすい環境を整えていく。

 説明会は15年度内に計5回を開催。合計で約250人が参加する見込み。

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