シンガポール航空(SIA)は2013年下半期に導入を予定している次世代ファーストクラスのシートや内装などの開発で、BMWの子会社をはじめデザイン会社2社を起用する。
新デザインのシートや内装、機内エンターテインメント装備は、13年下半期に就航するボーイング777-300ER型機から導入を段階的に行う。運航中の機材や787、開発中のエアバスA350 XWBへの導入も予定している。
担当するデザイン会社は、BMWグループの子会社デザインワークスUSA社と、英国とシンガポールを拠点とするJPA(ジェームズ・パーク・アソシエーツ)社の2社。デザインワークス社は13年下半期就航の777-300ERのファーストクラスでシートとキャビンを担当する。現在ロサンゼルスとシンガポール、ミュンヘン、上海のスタジオで開発を進めており、高いプライバシーの確保や収納スペースの拡大などを行う。
過去にもSIAの機内装備のデザインに携わった経験を持つJPA社は、ビジネスクラスのシートを担当。着席時と就寝時のどちらでも快適性を保ち、収納スペースを拡大してビジネス客の要求に応えるという。
7月末時点でSIAが購入機として発注済みの777-300ERは27機で、このうち19機を受領しており、今後デリバリーされる機体は8機。787は787-9を20機発注済みで、A350 XWBはA350-900を20機発注している。
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