ボーイングは現地時間10月15日、エバー航空(EVA/BR)が787-10を24機購入する意向を示したと発表した。同時に追加購入の意向を表明した2機の777-300ERを合わせると、カタログ価格で総額80億ドル(約9527億円)相当。発注が確定すると、エバー航空は787-10のローンチカスタマーの1社となる。
787-10は787ファミリー最大の機体。長胴型の787-9と比べて全長が5.5メートル長く、中胴は3メートル長くなる。航続距離は7020海里(1万3000km)で、メーカー標準座席数は323席。最終組立と試験飛行は2017年初頭、初号機の引き渡しは2018年を予定している。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、国内線用機材として3機発注済み。
エバー航空は長距離国際線用機材の置き換えに充てる。東南アジアやオセアニア、北米方面の新路線開拓に投入される見込み。
一方、777-300ERは現在21機運航しており、同型機の運航会社としては世界8番目、アジアでは4番目の規模となる。7月には、5機の777F貨物機を台湾で初めて発注している。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
エバー航空
・エバー航空、777Fを5機正式発注 台湾初(15年7月22日)