全日本空輸(ANA/NH)は10月13日、中南米路線へのコードシェアを拡大すると発表した。これまでのユナイテッド航空(UAL/UA)に加え、コロンビアのアビアンカ航空(AVA/AV)とも開始する。2社合計で1日最大15往復が対象となる。10月25日搭乗分から。
対象となる国は南米のチリとコロンビア、中米のエルサルバドルとグアテマラ、ホンジュラスの計5カ国。チリはユナイテッド航空のヒューストン-サンティアゴ線で開始する。1日1往復が対象。
チリ以外の4カ国は、アビアンカ航空の運航便でコードシェアを実施する。対象は1日最大14往復。コロンビアはボゴタとメデジンの2都市。ボゴタにはニューヨークとワシントン、ロサンゼルス、ロンドンから、メデジンにはニューヨークからの路線で実施する。エルサルバドルはサンサルバドル便が対象で、ニューヨークとワシントン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコの5都市から乗り入れる。
グアテマラはロサンゼルス-グアテマラシティ線で、ホンジュラスはニューヨーク-サン・ペドロ・スーラ線で実施する。
成田-ニューヨーク線や羽田-ロンドン線など、ANAが運航する接続便でのアビアンカ航空とのコードシェアは、現在のところ実施しない。
ANAは中南米路線のコードシェアを、ユナイテッド航空のメキシコシティ線やブラジルのTAM航空(TAM/JJ)の欧州-サンパウロ線などと実施している。
アビアンカ航空はボゴタを拠点に中南米や米国に運航。航空連合のスターアライアンスには、2012年6月に加盟している。
ANAは米ヒューストン空港での乗り継ぎ時に、預け入れ手荷物のピックアップが不要になる「I to I プログラム(International-to-International Baggage Program)」について、米・国土安全保障省 税関・国境取締局(CBP)から適用の認可を受けている。今回のコードシェア開始路線では、ヒューストン-サンティアゴ線を利用する場合、手荷物を預け直す必要がなく、ロンドン-ボゴタ線もピックアップ不要。これら2路線以外は、乗り継ぎ時に荷物を預け直す必要がある。
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