日本航空(JAL/JL、9201)は、マイレージサービスで現在停止しているオンラインショップ「Amazon(アマゾン)」のギフト券への交換サービスを、10月15日から再開する。
ギフト券交換サービスは、マイル会員制度「JALマイレージバンク(JMB)」で提供している特典で、1万マイルを1万円相当のAmazonギフト券に交換できる。2014年2月にサービスを提供するウェブサイトへの不正アクセス発覚で停止。会員約40人のマイルが無断で交換されていた。
発覚当時は電子メールでギフト券を会員に送付していたため、ギフト券を受け取る会員のメールアドレスが、本人以外のものに改ざんされていた。
当初は同年9月に再開予定だったが、同時期にJMB会員の顧客情報管理システム「VIPS」への不正アクセスが発覚。再開を延期をしていた。再発防止策として、今年9月29日からオンラインサービスへのログイン用パスワードを強化している。
JALでは交換再開にあたり、パスワード強化に加えて、ギフト券の発送方法を簡易書留に変更するという。簡易書留で発送することで、本人確認や不着時の追跡をしやすくする。
日本の航空会社への不正アクセスは、JALのほかに全日本空輸(ANA/NH)でも、2014年3月にマイレージサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」で発生。特典交換のひとつである米アップル社のオンラインサービス「iTunesギフトコード」に、会員9人のマイルが無断で交換されていた。
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