エアライン, 空港, 解説・コラム — 2015年10月3日 18:30 JST

ソラシド、長崎で遊覧飛行　開港40周年、軍艦島や諫早湾上空飛ぶ

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　スカイネットアジア航空（ソラシドエア、SNJ/6J）は10月3日、長崎空港発着の遊覧飛行を実施した。空港の開港40周年を記念して開催された「2015 空の日フェスタ in NAGASAKI」の一環で、午前と午後各1回、空港周辺を約40分間遊覧飛行した。

午後の遊覧飛行に搭乗する前に記念写真を撮る参加者＝10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

軍艦島や長崎市遊覧、ローパスも

　長崎県在住者を対象に、参加者を8月から約1カ月間募集。当初は1回あたり35組70人の計70組140人を招待する予定だったが、応募が多かったことで、50組100人に増やした。

　使用機材はボーイング737-800型機（174席、登録番号JA807X）で、午前10時30分発の6J9154便、午後2時発の6J9156便として運航。長崎空港を離陸後は、佐世保のハウステンボスや長崎市、軍艦島、島原市、雲仙普賢岳、諫早湾、空港のある大村市上空を経て、長崎空港へ戻った。

　通常の飛行高度の8分の1にあたる高度5250フィート（約1600メートル）上空付近を、時速約450キロで飛行。長崎空港へ着陸する前には空港上空をローパス（低空通過）し、午前の6J9154便は着陸後、空港の消防車による放水アーチで出迎えられた。

CAは長崎出身のみ

　ソラシドはパイロットの実機訓練を長崎空港で実施しており、遊覧飛行は空港の開港40周年と羽田－長崎線就航10周年を記念して企画された。パイロットはソラシドで教官を務める機長3人が担当し、客室乗務員（CA）は長崎出身の4人が乗務した。

　午後の6J9156便では、慶田竜也機長が左席（PIC）、廣瀬幸雄（たかお）機長が右席（F/O）、運航本部副本部長の川本行夫機長が機内アナウンスを担当。川本機長がルートや眼下に見える風景、機体の特徴や高度などをアナウンスした。

　CAはチーフの島田綾CAをはじめ、宮﨑桃子CAと川上大志郎CA、原佳江CAの4人。記念撮影用パネルを手に機内をまわり、参加者の撮影を手伝ったり、一緒に写真に収まっていた。機内では、地上で見慣れた我が街や、観光名所の上空に差し掛かると、参加者は窓から食い入るように景色を眺めていた。

　川本機長は、「開港40周年や長崎線10周年を記念したフライトだが、われわれが普段訓練でご迷惑を掛けているので、少しでも地元の方に楽しんでいただけたらうれしい」と話していた。

　ソラシドは2005年8月1日に長崎へ就航。宮崎と熊本に続く3番目の就航地で、1日4往復運航している。同社は12機の737-800で九州・沖縄方面に路線展開し、羽田発着5路線、那覇発着5路線の計10路線の国内線を運航しており、10月には初の国際線チャーター便となる宮崎－高雄便を10月17日と20日に1往復ずつ運航する。また、12月には社名をブランド名と同じソラシドエアに変更する。