前編の続き。12月1日に「株式会社ソラシドエア」へ社名変更する、スカイネットアジア航空(ソラシド エア、SNJ/6J)。同社は2011年7月1日から、現在のブランド「ソラシド エア」を導入した。
2012年に国内初のLCC(低コスト航空会社)が誕生し、1990年代に国の規制緩和で誕生した「新規航空会社」と呼ばれる中堅航空会社4社は、全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)の大手2社と、4社ある国内LCCの間に挟まれ、存在感を示していくことが以前にも増して課題となっている。
—記事の概要—
・知名度向上、今年来年が勝負
・新規4社再編の可能性
スカイマーク(SKY/BC)の破綻以降、「第三極」という言葉がたびたび登場している。前編では、ソラシドのブランド戦略や社名変更の経緯を中心に聞いた。後編の今回は、ソラシドの経営計画や、新規4社集結による業界再編の可能性などを、髙橋洋社長に聞いた。
知名度向上、今年来年が勝負
── 初の国際線チャーターとなる宮崎-高雄便を10月に飛ばす。今後の路線計画はどのように考えているか。
髙橋社長:今回のチャーターは宮崎交通さんと一緒にやる。採算性がどうなのかを見極めたい。
乗客は個人と団体が集まっており、団体の集客も順調だ。スカイネットアジア航空としては最初で最後の国際線になるし、夏ダイヤ最後の週末のフライトになる。スカイネットアジア航空最後という意味では、これを大切にしたい。
一方で、今後のことはまったく始めていない。機材繰りに余裕がないのも理由の一つだ。今回単独事業として評価し、同じことを再びやるのか、出発地を長崎や熊本にするのか考えたい。どちらも可能性はある。
個人的な夢としては、九州・沖縄のエアラインとして、アジアとの距離の近さを活かしたい。那覇が起点ならば、マニラやホーチミン、シンガポールにも届く。
── 機材計画はどのように考えているか。
髙橋社長:現在の中期経営計画では、ボーイング737-800型機が12機。12号機まで、すべて受領している。1日68フライトだ。
この規模で利益をどれだけコンスタントにあげられるか。5%の利益率が得られるようになれば、
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